柔らかな質感、ぬくもりのある仕上がり。
珪藻土
　珪藻土（けいそうど）とは、いにしえの植物性プランクトンが、長年にわたり海底や湖底に堆積して化石化した天然の鉱物です。
　昔からその高い保温性と程よい吸湿性、そして耐火性と断熱性に優れているため、壁土に使われています。近年では、ロハスの流行で自然素材への関心が高まっているため、壁土への利用用途が見直され脚光をあびています。漆喰に類似した外観に仕上げることができ、施工しやすいため、一般向けの建材としても販売されています。珪藻土そのものには接着能力はないので、壁土としては石灰やアクリル系接着剤を混ぜて使用します。

アレルギー対策、防カビ性消臭効果、調湿効果が優れています。
漆　喰
　代表的材料のひとつ「漆喰（しっくい）」。古くから内外壁に多く使われてきました。漆喰は粉状の消石灰に糊や麻や紙の繊維くずを混ぜ、水でよく練ったものです。砂を加わえて下塗りにも使用します。漆喰を水練りして塗ると、空気と反応し原料の消石灰が石灰石の成分に戻り、徐々に硬化していきます。このため漆喰は、緻密で堅く耐水性が高いので壁面に適しています。
　漆喰には防水性や調湿効果があり、その効果は漆喰の使用量に比例しています。多くの漆喰を使用すればするほど効果は如実に現れるというわけです。
　近年では顔料を混ぜ、色付きの漆喰などもあります。

高い左官技術を要する役物（やくもの）成形。
役　物
　特定の位置、特定の用途に使用される異形の物。異形の物だけに、その基礎となる成形が要となります。熟練の技で、丁寧に仕上げてまいります。